今でこそ日本人も早くからクリスマスツリーを飾り、クリスマスを特別な日として祝うようになりましたが、まだまだ商業的な匂いが強く、カップルの特別日としての位置付けも強いですね。
ヨーロッパ人にとって、クリスマスは特別な意味を持ちます。敬虔なキリスト教信者はヨーロッパでも少なくなっているので、宗教行事というよりも、日本人にとってのお正月と同じように、「家族の行事」の意味合いが強いです。年に一度遠く離れた家族も含めて一同に集まり、ご馳走を一緒に食べ飲んでおしゃべりをして、お互いの健康を願います。
ヨーロッパとひとまとめに言いますが、国によってご馳走の中身や、サンタさんの名前や、プレゼントを開ける時間など、少しずつ違います。ここはイケアですからスウェーデンのクリスマスについて、おなじみマーケットホールマネジャー カイサちゃんに語っていただきました。
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スウェーデンのクリスマスはJul(ユール)と言って、その語源は北欧のキリスト教の古い言葉にさかのぼります。北に行くにつれ日は短くなり、暗く寒くなっていく季節の中で、古くからなんらかの集まりをしていたことが伝承されています。
12月に入ったときから、私たちはJulを待ち望みそわそわし始めます。その期間をアドヴェントと言い、クリスマスイヴまでの毎週日曜日にキャンドルをずつ灯していく習慣があります。そして最初のアドヴェントの日曜日から既にクリスマスのためのクッキングを開始します。ジンジャーブレッドクッキーやサフランバンズを焼いたり、ニシンの酢漬けを作ったり、ソーセージやキャンディー作ります。ときにはクリスマスを待てず、作りながらつまみ食いをしたり。。。そしてグロッグという甘いホットワインにレーズンとアーモンドを入れて飲み、身も心も温まります。
そして家の中をデコレーションします。まずキャンドルは家中に灯されます。長い夏を懐かしく思い出すためという人もいれば、家の中を温かくするためという人もいますが、何より大事なのは「居心地のよさ」です。家族が一緒になってクリスマスの食べ物を準備したり家を飾ったりして、温かい家族のだんらんを演出します。
サンタクロースの小さな人形も家中に飾ります。スウェーデンでは彼をトムテと呼んでいます。長い北欧の歴史の中で彼らは森や農場で私たちをいつも助けてくれる友達でした。それが今はクリスマスの象徴として飾られます。また電灯の星やたくさんの小さいライトも窓辺に飾ります。
12月13日は聖ルシアの日です。子供たちはドレスアップして、トムテやクリスマスの歌を歌います。この日が正式にはサフランバンズ(黄色い甘いパン)解禁日ですが、だいたいズルしてその前に食べちゃいますね。
クリスマスの何日か前にはクリスマスツリーを飾り始めます。
光りモノ、小さな紐状のライト、木の鳥や、星やボールなど、祖先から代々受け継いだものも多いです。そしてクリスマスプレゼントをツリーの下に置きます。クリスマスまでの毎日、その山が高くなっていくのがわくわくします。そしてこっそり中身をのぞこうとしたり。これは新しいスキーか、それともただの箒か?!ネックレスかキッチンタイマーか?待ちきれません。
そしてクリスマスイヴです。
スウェーデンではクリスマスイヴにプレゼントを配り、一日中家族で一緒に過ごします。朝早くから起き出して、一張羅を着ます。そしてクリスマスハムや酢漬けニシンをつまみ始め、強い蒸留酒スナップスを飲みます。
遠くから家族が徐々に集まり始め、ますますツリーの下のプレゼントの山が高くなり、グロッグを飲みながら、去年のクリスマスのことを話しながら早いディナーのテーブルにつきます。クリスマスディナーは大抵ビュッフェ形式で、12月初めから準備してきた料理をみんなで食べ、クリスマスソングやスナップスの歌を歌います。
ディナーの後、大人たちはお昼寝をし、子供たちはクリスマスの特別番組をテレビで見たり、プレゼントを開けます。そしてまた食べ、プレゼントにもらった新しいおもちゃで遊んだり、スキーを試してみたり、新しいカメラで写真を撮ったり、新しいボードゲームやコンピューターゲームをしたりDVDを観たり。。。そしてクリスマスのTV番組を見たあとは、もうお休み。そしてクリスマスは終わりです。
12月中準備してきたクリスマスもこの日一日で終わり。飾りはしばらく残し、お料理の残りを26日ぐらいまで食べますが、そのあとは荷物を作ってめいめいの家に帰っていきます。
これがスウェーデンのクリスマス。雰囲気が伝わったでしょうか?
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(写真は、今年はタイでのクリスマス休暇に出発する前のカイサちゃん)
みなさんへ、God Jul (メリークリスマス)!