本日(3月24日)、米国のエネルギー長官ジェニファー・グランホルムは、戦略石油備蓄(SPR)の再補充には数年かかると発言したことから、オイル価格が下落しました。Brent原油先物は前日比0.6%の48セント安の1バレル=75.43ドル、WTI先物も0.7%下落し、1バレル=69.44ドルに落ち込みました。米国政府は、オイル価格が1バレル=67〜72ドル未満の場合、SPRから原油を購入することを発表していますが、一方でグランホルム長官は、今年の低価格を活用することが難しいという見解を示しました。バイデン政権の命令により、昨年の販売によって、1983年以来の最低レベルにまで備蓄が減少しています。この発表によって、オイル市場は不安定な状態が続くことが予想されます。また、ロシアの生産削減もオイル市場に影響を及ぼし、価格の低迷に繋がっているとされています。しかし、世界最大の原油輸入国である中国では、商品需要が急速に伸びており、オイル需要が1日あたり1600万バレルに上るとみられています。さらに、ゴールドマン・サックスは、2024年第2四半期にはBrent原油価格が1バレルあたり97ドルに達すると予測しており、オイル市場は今後も動向が注目されます。
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