米電気自動車メーカーのテスラは、元エンジニアのアレクサンダー・ヤーツコフ氏との裁判を和解したと、4月20日にサンフランシスコの連邦裁判所に提出された文書により明らかにした。テスラは、ヤーツコフ氏が同社のAIトレーニングスーパーコンピューターDojoに関連する取引秘密を盗んだとして訴えていた。
和解条件が機密であることから、両者の代理人はコメントを控えている。ヤーツコフ氏はDojoに携わるサーマルエンジニアとして採用され、同年5月に休職処分になった後、辞職した。
テスラは、ヤーツコフ氏が自身の個人コンピュータにDojoの機密情報を保管したと主張し、その証拠隠滅の一環として「ダミーコンピュータ」を提供したとして告訴していた。
ヤーツコフ氏は、雇用中に機密情報を個人コンピュータに転送したことを認めつつ、仕事の目的でしか保管しておらず、仕事が終わった後削除しようとしたと主張していた。
昨年8月、サンフランシスコの連邦裁判所は、ヤーツコフ氏の要請に拒否して本件を仲裁に送り、同氏はテスラの主張を公然と争うために連邦裁判所に残る意向だったと説明した。
Dojoは、自律走行などの困難なエンジニアリング問題の解決に役立つとされ、テスラは裁判所で、そのような問題を解決するため、Dojoを使用するためのトレーニングデータの整備が行われたと主張していた。
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