フォルクスワーゲンのオフロードブランド「スカウトモータース」が、アメリカ合衆国のサウスカロライナ州に新たな工場を建設するために、1.29億ドルの州のインセンティブを獲得したことが明らかになった。同プロジェクトは、最大1億8千万ドルの雇用開発税額控除を受けることもできるという。スカウトモータースは、アメリカで新しい電気ピックアップトラックやスポーツ・ユーティリティ・ビークルを提供するとしており、4千人の雇用を創出し、年間20万台のスカウト車を生産することを目指している。
2023年3月21日、サウスカロライナ州のコマース長官ハリー・ライトシー氏は、「このプロジェクトには、雇用に基づく最大1億8千万ドルの税額控除が適用されるかもしれない」と発言。これに対し、同州知事のヘンリー・マクマスター氏は、スカウトモータースがトラックやSUVを製造するための20億ドルの工場を建設するために必要な1470万ドルの支援策を承認した。このプロジェクトは2023年中に着工され、2026年末までに生産が開始される予定である。
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スカウトモータースのCEOであるスコット・キーオ氏は、「約12州で74のサイトを検討した結果、サイトが整っており、同州知事自らがEV評議会を結成し、同州が準備ができていることを確認した」と報告。彼は、「スタートアップのような行動、素早い行動を取り、この瞬間を活かしたい」と述べた。また、スカウトモータースは、投資家からの資金調達の可能性についても検討中であると語った。フォルクスワーゲンは、アメリカでは車種ラインナップを車からSUVにシフトしており、同国市場での販売に重点を置いている。
フォルクスワーゲンは、スカウトブランドの使用を検討することを2021年に明らかにした。同社のトラトン部門は、2020年にアメリカのトラックメーカーであるナビスターを買収しており、同ブランド名を所有している。また、サウスカロライナ州は、BMWのアメリカの拠点であり、最大の工場を持つ州である。自動車関連企業が500社以上あり、自動車産業従事者が7万5千人以上いる。
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