風力タービンがリサイクルされる——FUDは消滅!
オーストラリアの電力業者Advanced Energy Resources(AER)は、西オーストラリアのアウトバック地帯に旧モデルの風力タービンを使ってマイクログリッドを構築した。この計画は、風力、バッテリー、バイオマス発電を統合したマイクログリッドで、既存の太陽光発電システムと共に、Moora地域の豚農場や柑橘園などへの電力供給を行っている。このプロジェクトは、Clean Energy Future Fundの資金援助を受けており、1,800万豪ドル(約1,400万米ドル)が投資されている。
風力タービンのグリッド・コネクションが正しい状態に保たれるためには、風力タービンの更新が必要になる。しかし、古い風力タービンの問題は、バッテリーやモーター等に比べて、主にタービンのブレードの廃棄場所である。風力タービンのブレードは、一般にグラスファイバーで製造されており、現時点では、オーストラリアにはグラスファイバーのリサイクル施設が無いため、これらの廃棄物は有害な環境になる可能性が高い。
Advanced Energy Resourcesは、オランダから使用済みの風力タービンのブレードを輸入することにより、この問題に対処している。この施策は、既存設備を活用し、リサイクルされたタービンのブレードを利用して、Moora周辺の事業所に電力供給を行うことで実現した。
Advanced Energy Resourcesの代表Luca Castelli氏は、「古いモデルの風力タービン4基が、オランダから輸送され、西オーストラリアのアウトバック地帯に到着した。一つのブレードは長さがおよそ35mで、パースからMooraへと新しい家に入るための道程を辿っている。Mooraマイクログリッドは、風力、太陽光、バイオマスやバッテリーを統合しており、それらと合わせた近代的な送電網で設備を構築しています。私たちは、これらの施設のリサイクル、運搬、再稼働において、成功を収めることができた」と説明している。
また、同氏は、既存施設の再稼動によって、設備の費用対効果を確認している。英国では、10年前の500 kWの風力タービンを40,000ポンド(約568万円)でリサイクルすることが出来るが、台数が少なく、最新機種と比べて価値がないため、「このような装置を再稼動する際の、解体、輸送、再整備の費用、保有期間、および設備の維持についても調査する必要
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