日本時間4月6日、米自動車大手ジェネラルモータース(GM)は、2023年第1四半期の市場動向に関する発表資料を公表した。それによると、同社は2023年のEV販売予想数を100,000台に設定。しかし、この発表の中で注目すべき点があった。それは、同社が発売を開始したばかりのGMC Hummer EVピックアップトラックの販売数が、0台から2台に上昇したことだ。
特にGMにとっては、新しいプラットフォームであるUltiumに基づくEVについてさまざまな望みがかけられている。それは、この新しいプラットフォームで作られる車種で大量生産を行うという計画があるからだ。このGMC Hummer EVは、最初のUltiumに基づくEVの1つで、GMは重要な位置づけをしていた。しかし、現在の販売数に注目すると、その生産数はまだ限定的なようだ。
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同じく大手自動車メーカーのフォードもGMと同様、EV事業に注力している。同社もまた、2023年までに600,000台のEVを生産することを目標にしている。しかし、GMと同じように、フォードもEV市場での地位を確立するためには多くのものを乗り越える必要がある。現在のところ、同社が発売したF-150ライトニングトラックの販売数は4,300台。これは、競合するEVスタートアップ企業リビアンの販売数を下回る結果になっている。
その一方で、EVスタートアップ企業のテスラは、第1四半期の納車数が新記録の423,000台に達したことを発表している。同社は、独自のテスラBerlinギガファクトリーで生産するEVの販売を拡大させることに成功している。一方で、従来の自動車メーカーは市場シェアを維持するのがやっとである。
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以上のような状況を鑑みると、GMとフォードがテスラを超えて市場シェアを獲得するためには、それぞれが直面する課題を解決する必要がある。特に、プラットフォームの不安定性が明らかなGMは、Ultiumプラットフォームでの生産力を高める必要があるだろう。一方、フォードはF-150ライトニングトラックの生産問題の解決が喫緊の課題となっている。
いずれにしても、米国の自動車メーカーがEV市場でテスラに追いつくためには、今後の技術開発や生産性向上に注力する以外にないだろう。それにより、消費者に革新的で信頼性の高いEVが提供されることを期待したい。
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