二つの投票代理会社が、シュタイマーラググループのCEOであるカルロス・タヴァレス氏の2022年の報酬について、賛成投票するべきかどうか分かれている。Institutional Shareholder Services(ISS)は賛成投票を推奨しているが、Glass Lewisは反対投票を呼びかけたと、ロイター通信が報じた。タヴァレス氏の2022年の総報酬は、長期報酬を含めて約2億3500万ユーロ(約258億円)で、その内訳は現金とベストエクイティの受取額が1億4900万ユーロ(約163億円)で、前年比13%減少したとシュタイマーラグが発表している。
ISSの報告書では、提案された報酬額が市場慣行に従っており、CEOと会長に割り当てられた主要な福利厚生に関する「明確な説明の不足」といった懸念があると指摘した。ISSは、2021年に導入された一部のインセンティブについても懸念が残ると述べ、過去の財務年度には支払いはなかったが、達成目標が達成されると、CEOの既存の報酬パッケージに加え、現在の市場価値で4,000万ユーロの支払いが生じる可能性があることを指摘した。ISSは、「ベスト時には過剰だと考えられる」と述べた。
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一方、Glass Lewisは、タヴァレス氏の「総収入機会と実際に支払われた収入は、多くのヨーロッパの同僚を上回っているように思われる」と述べた。Glass Lewisは、シュタイマーラグのエグゼクティブ報酬に関する開示の改善があるものの、「株主は、さらなる、より包括的な改善を当然と考えるかもしれない」と主張した。
一般に、インセンティブに関する株主投票は助言的なものであり、拘束力を持たない。昨年の株主総会で、CEOの報酬に関する投票は52%以上が反対票だった。
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シュタイマーラグは、4月13日に2022年の結果を承認するための会議を開催する予定であり、投資家はグループの新しい報酬パッケージに関する助言投票に参加するよう呼びかけられている。
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